ザ・キャビンカンパニー展 『時空温泉1974-2074』開催中
大分県の別府鉄輪にある「地獄温泉ミュージアム」にて、新作の展覧会を開催しています。
地獄温泉ミュージアムWEBサイト▶︎ https://jigoku-museum.com/
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ザ・キャビンカンパニー展 『時空温泉1974-2074』
別府の温泉ができるまでには、50年もの時間がかかると言われています。 大地に雨が染み込み、温泉となって湧き出てくるまでに、 いったいどんな物語があったのでしょう。『時空温泉1974-2074』は、別府をタイムカプセルに見立て、 過去・現在・未来の時空を超えるインスタレーション作品です。
【会期】2023年 4月7日(日)-2024年5月6日(火)
【開館時間】9:00〜18:00(最終入場17:30)/不定休
【会場】地獄温泉ミュージアム2階 SCENE4企画展示室/ 大分県別府市鉄輪321-1
【料金】本展の鑑賞には、地獄温泉ミュージアムの入館料が必要です。ミュージアムでは、別府・鉄輪の歴史や温泉が生成されるメカニズムを体感しながら学べます。入館料:大人(高校生以上)1,500円/小人(小・中学生)1,000円 ※地獄めぐりチケットとの各種割引あり
【お問合せ】0977-84-7858—————————————————————————————————————————————
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「時空温泉1974-2074」とは、
今回、別府のことを調べていく中で、私たちが特に惹きつけられたのは「50 年の時を越えて、温泉がつくられる」という別府特有の時間の流れである。1974 年に降った雨水が、地下深く染み込み、さまざまな物を溶かし、形を変えて2024 年の今、温泉として湧き出している。そして、今空から降り注ぐ雨水は、2074 年に温泉として再会できる。『壮大で夢幻的な美しいタイムカプセル』のイメージが私たちの脳裏に浮かんだ。「時空温泉1974-2074」とは、人々が過去未来に思いを馳せ、別府について思考する事を促すための美術装置である。
浴槽をタイムカプセルに見立て、その周囲に子どもの裸像を配置することで、会場全体を不可思議な温泉浴場へと変貌させる。浴槽内には湯の代わりに絵画を描き、中央には本物の温泉を展示する。この温泉は、子どもたちとともに別府・鉄輪の町を練り歩き、集めた湯である。湯の一部は、温泉の泉源地「伽藍岳」に放流した。つまり、この湯は、現在(2024 年)の別府の温泉であると同時に、過去(1974 年)の別府の雨水であり、未来(2074 年)に湧き出る別府温泉の元となる。私たちはこの湯を通して、過去・現在・未来の別府の文化風土を同時に感じることができるのだ。
50 年後、この湯を集めた子どもたちは再び別府の地に戻り、タイムカプセルを開けるように、自分たちで作り出した温泉に浸かる。2074 年に、この展覧会は真に完成する。
2024年4月7日 ザ・キャビンカンパニー 阿部健太朗・吉岡紗希
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主催:株式会社 海地獄
企画/制作: NPO法人 BEPPU PROJECT
グラフィックデザイン:長門敦
映像制作:西松秀祐
写真撮影:橋本大
会場施工:株式会社 三清社
制作協力:株式会社 山村產業