
あわひのふたり
2024年制作
木製パネル、アクリル絵具、鉛筆、ペン、オイルバニッシュ
【JR九州 特急「かんぱち・いちろく」車内常設作品】




<あわひのふたり>
本作では、ゆふ高原線に息づく風土を、4点の連作絵画(由布院・田主丸・久留米・耳納連山)で表現する。「あわひ」とは、ものの重なりとその間を意味する。電車に揺られ、夢うつつとなり望む車窓に、現実と非現実の重なり合う、あわひの時間を感じた。私達はこの陽炎のような時間が如何なる時より、神聖な時間と感じる。その感覚に陥った時に観る風景を絵にした。画中では、ふたりの少年が志操堅固に、悩み思考し、困難を乗り越え、進んでいく様を表す。その姿に、私達は麻生観八と衛藤一六を見ている。乗客の皆さんも、ふたりの少年と自身を重ね合わせながら、ゆふ高原線の列車旅をじんわりと味わってほしい。